外装・内装のデザイン性を保ちつつ電気回路を一体化させ機能性を向上させた成形技術。

インモールド・エレクトロニクスの技術について

インモールド・エレクトロニクスとは、本来は意匠性を高めるため行う加飾に電極・回路を直接的に印刷することで機能性を付与する成形の技術です。凹凸や、形状制約の多い製品に対しても電極・回路を一体化したフィルムを加飾することにより、製品の意匠性を損ねることがありません。ワイヤー類が不要となるため重量の大幅な削減につながります。ボタンやスイッチなどの設計も従来の機構からより軽量かつシンプルなタッチパネル・センサーなどの機構へ容易に移行しやすく、製品をより美しく、より機能的に、プロダクトの可能性を大幅に広げます。

製品開発における課題

製品開発の多様化が進む中で、今までデザインと機構の観点から実現が難しかった構造もインモールド・エレクトロニクスの技術を用いることで解決できます。元々インモールド・エレクトロニクスの開発における概念として機能性と美しさが追求されてきました。自動車、医療機器、家電などの分野では静電式タッチパネル、IoTの分野ではよりコンパクトながら高い機能性を持った製品が求められています。必然的に構造の簡素化と、導電性を考慮した設計が行われ、今では電子回路が製品と一体化させる技術が注目されるようになりました。